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2010年3月22日 (月)

UBWの感想行くぜ!!

全俺が絶望した。

出来が悪かった? ……No

原作クラッシャー? ……No

 映像という媒体に文字媒体では決して勝ちえないものがある、それが無性に悲しかった。

 欠点からまず並べてみよう

1, 原作知ってる人しかまず楽しめない。

 骨子の部分だけ抜き出しているから、ストーリーは飛び飛び。あれだけ見てわかる人は絶対に居ないと断言する。

2, やや急展開

 100分という限られた時間なので、ガンガン話は進んでいくが、そのスピードは並じゃない。その話の筋を追うだけでも大変な気がする

 さて、次に長所行こうか

1, 完成されている。

 欠点を否定するようだが、あれ以上に改善する案が浮かばない。要らない部分を残して必要部分がそがれている、と言う事がなく、残念ながら好きな部分が削がれていたとしても、それは仕方のない事だと納得できる。

 全てのシーンの重要度を定量化して、重要な順に加えて言った、と考えられなくもないが、敢えてそれに疑問を唱えるなら、UBWの真骨頂である『自分との戦い』ここの表現に全てを集約し、その為に必要なシーンを選びとっていった、と言う方が近い気もする。

 間違いなんかじゃないんだから、この一言の為に積み上げられた作品――それがこのUBWという映画だろう。

(個人的な意見を言うと、俺はこの映画の士郎はアニメや原作以上に嫌い。まぁ感情移入と言う点で劣る以上仕方がないのだけれど、その行動に至るまでの過程が表現する余裕がなかったのが痛い)

 だがアーチャーがマジ燃えるので許す。

2, アクションがヤヴァイ

 これはとても文章で表現できない。というかそれこそが俺の悲しみの原因。

 小説原作→アニメ化、というのは基本的に劣化、というのが基本姿勢だったのだが、これは見事に打ち破ってくれた。

 当然ながら、劣化部分は著しく、前述の士郎とか好きになれない。でもこの映画は映像の特長をフルに使って訴えてくる。バトルシーンなんて、瞬きしてる間に三度は攻防が繰り広げられていた。どう足掻いても文字媒体では読むスピードを越えられず、脳がそれを映像化する過程での劣化はあるわけだが、映像は直接視覚から脳を蹂躙する。

 頭を殴られるような衝撃があった。言語化できない映像がそこにあった。例え言語化したとしてもそれはいわゆる劣化コピーに過ぎない。写実的表現の限界。映像>>漫画>>文字 という現実を突き付けられた。

 何が凄いって、それが原作を前提としている事だ。原作を知らないと楽しめない、と言った。

 それは裏を返せば、原作に+αを生み出す物ということ。原作の劣化コピーと言われるものは、原作を忠実になぞる事が多い。それはいわゆる原作レイプ(月姫アニメetc)よりは格段にマシだが、どうしても原作は越えられない。

 この映画は、空間補完効果で想起させ、実際描いていない部分を原作に補わせている。つまりあえて描かない事で、原作レベルを維持し、勝負できる部分で原作以上を表現していた。

 実際、これを三部作にしてくれたら、という願望はある。

 しかし、観る人が原作プレイ済み、という前提においては、少なくとも俺は満足した。欠点を挙げればきりがない。だが、長所は全てを凌駕する。恐らくだが、これを見て、俺の中で何かが変わった気がする。写実表現の限界。少し前のラノベでは描写は細かかったが、最近はそうでもなくなってきた。イラストを前提にしたものだから、という理由もあるだろうが、やはりガンガン進化するアニメや漫画とそこで勝負するのは分が悪い、というのもあると思う。俺も一度そこを意識した表現を目指すべきなのかもしれない。

 P.S.

 このバトルクオリティでマジ月姫リメイクしてくれ。ネロ戦をこのレベルでやってくれれば文句ないからさ……今月末には月姫最終巻(8巻)発売。長かった。佐々木少年は漫画媒体では極致を見せてくれた。だから映像媒体でも長所に特化した表現を目指して欲しい。

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