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2007年9月17日 (月)

かりうむブックレビュー『「教養」とは何か』

 

 
『教養』とは何か

著者:阿部 謹也

『世間』とは何か

その続編
 

 『教養』があるって、なんだろうか。
 勉強して、沢山のものを知っていて、気品がありそうで、素晴らしい肩書きを持っていて・・・
 なにか違う。気品などは、生まれつきのものだろう。
 教養の定義とは、なんなんだ・・・!
 それに答えてくれるのがこの本。
 
 例によって、歴史的な背景から、教養について掘り下げていきます。
 このひと、歴史とかとてつもなく好きなんだろうな。専攻は中世ドイツだそうだし。
 歴史が好きなら、それだけで問題なく読めます。
 ゲスタ、悪魔祓い、聖変化、竹林の遊び、詩酒、言霊、霊的実体。
 もちろん、カルト要素もたっぷりと。
 
 一番心惹かれたのは、『教養』と『世間』との密接な関係について。
 教養は、世間/世界を否定するもの。とのこと。
 確かに、何かを対象化するには、それをある程度排除しなければならない。
 教養が、世間から隔離されるのはこのためなのだろうか。
 教養は、世間の本質を見せてくれるのだろうか。
 ならば、身につける必要があるのだろう・・・

 最後の段落で、作者はこう語る。
 「教養」がある人とは、
『「世間」の中で、それを変えてゆく位置に立ち、何らかの制度や権威によることなく、自らの生き方を通じて周囲の人に自然に働きかけて行くことができる人』
 ・・・これはもしかしなくてもめちゃくちゃに難しいのではなかろうか。
 最後の最後で語るだけのことはある。
 まずは、『世間』の中でそれをかえるほどの位置にいなければならないととが第一の困難。
 制度や権威にたよらずに、自分の人格だけで、人に働きかけていかなければならないことが、第二の困難。
 うわ・・・すごく難しいです。
 けど、これができたら・・・かっこいいよな。
 目標の一つに入れておこう。

 

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